私素直だから一応つけてるんですど、あれ、何の意味があるんですか?
ベテラン経営者「北野さん」 |
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IT企業社長歴17年目、17期連続黒字、無借金経営継続中。 中小企業の経営意識をなんとか変えて倒産をなくしたい!という気持ちが強すぎて、ついつい辛口(口が悪いだけ?)になる40代。ちょこざっぷがマイブーム。 |
保険屋のおじさん「とらさん」 |
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保険代理店のおじさん。前職は広告代理店の営業。 広告代理店時代に古き良き昭和の熱い経営マインドを刷り込まれ、プロジェクト予算管理を叩き込まれる。50歳を過ぎてから現金出納帳を書き始め、昨今の“ぬるい”企業体質に違和感を持っている。 |
とりあえず起業してみた肩書だけの社長「愛(アイ)ちゃん」 |
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経営の「け」の字も知らずにWebの会社を起こして3年目。 経営の素朴な疑問をそのままにせずに、頼れる先輩たちから助言を得ながら、日々学んでいる勉強熱心な30代。 |
現金出納帳ってのは、現金の出入りを可視化するための帳簿。
要はおこずかい帳なんだけど、奥が深いよ〜。
現金の流れには癖や性格が出るから改善点も見えてくるし、自分の会社の経営分析する上でも参考になるものなんだよ。
(北野さんの影響で、みんな発言がずうずうしくなってきた……。)
どうやってつけてるの?
10分間くらいかな、手書きでやっているよ。
自分と向き合う時間って感じがして、なんかいいんだよね。
お金に対する考えとか使い方が変わったってことだよ!
例えば、昔だとお客さんから入金があると嬉しくなっちゃって、シャツとか勢いで買ってたけど、今はそんなことやらなくなったな。コンビニも行かないし。要は、無駄遣いしなくなったってこと。
それに、前はぽっかり空き時間ができるとドトールとか入ってコーヒー飲んでたけど、今は公園で缶コーヒーだよ。
感情や気分でお金を使って、後で振り返った時に「やっちまった」って思うのが嫌だから、自然と無駄遣いしなくなってきたなぁ。
「わ!こんなもの買っちゃったんだ、私」って反省しますし。
愛ちゃんも知っていると思うけど、出費って「消費」「浪費」「投資」の3つに分類できるんだよね。
でも、分類する時って意外と主観的だったりするから、昔は「投資」にしていたものが、今は「浪費」として分類したりすることってあるよ。例えば、俺はサウナ大好きなんだけど、行くとスッキリしてその後のパフォーマスが良くなるから、昔は「投資」だと思っていた。でも今は「浪費」にしている。
だってさ、サウナなんて行かなくてもパフォーマンスを上げることはできるんだから、結局好きで行ってるってことなるんだよね。
分類で「浪費」にしても、浪費がダメとは限らないからね。
良い浪費もあるって考えているよ。だってサウナは気持ちいいし。
これは浪費かな?これは投資かな?って。
例えその判断が甘くても、考えて出した結果ならいいんじゃないかな。
適度に甘いけど、真面目にやっているよ。
だって、プライベートと会社のお金はきっちり分けているもん。
中小企業の社長って、だいたいごっちゃになっているよね。なんでも経費化しちゃうし。
お恥ずかしい話ですが……って私が言うことじゃないか。
ブランドで全身固めたり、外車乗ったりって。
身近って意味では奥さんとかがそうなのかな。
奥さんが経理ってパターンよくあるでしょ、あれだよ。
奥さんが締めるとこ締めて、社長である旦那を律することができる人ならいいんだけどね。
美容医療やりまくって、ヴィトンだかエルメスだか持って、ギラギラしてる社長夫人いるからね。
なんとか大学の研究結果では、ボードゲームですら、お金を持ったプレイヤーは人を見下したような態度に変わるらしいのよ!
被験者全員がそうだっていうんだから怖いよ。
でも、一流の経営者が言うには、社長の奥さんは地味な方がいいんだって。
ちょっと綺麗だったり可愛かったりすると、お金かかってしょうがないから。
それよりも、見た目が地味で無駄遣いもしない賢妻の方がいいんだって。
まぁ、そりゃそうだよな。
旦那が無駄遣いしようとすると「あなた、従業員があんなに頑張っているのに自分ばっかりいけませんよ。それよりも従業員の給料をあげるべきではないかしら?」とか言うんですよね。あー、素敵!
「優秀な夫を支える献身的な妻」を妄想した結果私には無理でした。
ところで北野さんの知り合いで、金遣いが荒かったり、セレブ生活しているような中小企業の社長とかいますか?
そーゆーの聞きたいそーゆーの!
わたし絶対住みたくない、タワマンなんて。人間が住む高度じゃないって。低層低層!
一時期は羽振りよかったのに、みるみる転落してって、最後には連絡つかなくなっちゃった人がいるんだよ。俺も何回か会ったことあるんだけど、最初のうちはわかりやすく派手な服着て、高級車乗ってって感じだったんだ。
もともと俺の友人の会社がそいつの会社にシステムを頼んでいて、それで繋がってたらしいけど、いつまで経ってもシステムは完成しない。連絡も取りづらくなってきて、やっと連絡取れたと思ったら「お金を貸して欲しい」って言われたんだって。でも、システムも納品されてない上にお金まで貸すのはリスクだから、全額は貸さずに半額貸したんだって。
とにかくお金貸したんだよね。
それでも一向にシステム納品されないから、いよいよ堪忍袋の尾が切れて、どうなってるのって連絡したら貸したお金だけ帰ってきて、そいつはそれ以来、音信不通だってさ。結局システムは最後まで納品されなかったらしいよ。
銀座のクラブで高いシャンパン開けて派手に飲んでいる人いるけど、本当のお金持ちはそういうことしないってさ。
クラブにはママから情報を仕入れるためにコーヒー飲みに行くんだって。なるほどなって思ったよ。
俺はセブンにしとくわ…。セブンはさすがだよ、大衆向けコーヒーの極み、うまいのよ。
意味のある出費しかしない。
費用対効果で考えるんだよ。
単純に高い/安いじゃなくて、価格に見合った価値があるかどうかってことだよね。ちゃんと値踏みができるのが、本当の金持ち。
前、上場企業の社長に誘われて食事に行った時、なかなかのコースをご馳走になったんだけど、帰り際に「いくらだったと思う?」って聞かれてさ。
俺は「1人2万円くらいのコースですかね」って言ったら、なんと6,800円だったんだよね。びっくりしたよ。
明らかにそのコースは値段以上の価値はあったと思うから。
社長は「いいだろ、この店」って、得意げに言うんだよ。変にカッコつけてなくていいよね。
まぁ、保険業界は背伸びすることが礼儀みたいなところがあるからね。
かと言って、上回るような振る舞いもNG。
相手がフェラーリ乗ってたら、こっちはポルシェくらいとか、ね。
それが礼儀っていう業界よ。
私は裸に葉っぱ1枚で十分です!それで戦場に乗り込みます!
お前がいいと思ってても相手にとっては大迷惑ってこともあるんだからな!
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