とりあえず起業してみた肩書だけの社長「愛(アイ)ちゃん」 |
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経営の「け」の字も知らずにWebの会社を起こして3年目。 起業1年目に「お金の管理の仕方」「クラウド会計ソフト」で大パニックを引き起こし北野さんに救われる。その時から無意識に刷り込まれている「常識」や「当たり前」を疑うようになり、疑問を先輩たちにぶつけまくる30代。 |
ベテラン経営者「北野さん」 |
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IT企業社長歴17年目、17期連続黒字、無借金経営継続中。 中小企業の経営意識をなんとか変えて倒産をなくしたい!という気持ちが強すぎて、ついつい辛口(口が悪いだけ?)になる40代。ちょこざっぷがマイブーム。 |
保険屋のおじさん「とらさん」 |
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保険代理店のおじさん。上場まで経験した前職の広告代理店で、古き良き昭和の熱い経営を叩き込まれる。50歳を過ぎてからプライベートでも「現金出納帳」を書き始め、自身のコミュニティ「現金出納帳の会 師範」。 |
こういう物理的なインフラは公共事業として国がやっているけれど、情報インフラに対しても同じように考えるべきなんじゃないか、と思ったの。それで、俺の会社でBtoBの社会インフラとしての「企業間受発注SNS」っていうのを開発したんだよ。
見積もり書も請求書も全部同じサーバーで共有されているから、そこで取引できちゃうんだよ。サーバーを共有しているって状態は、不正ができないという意味でもいいことなんだよね。だって、愛ちゃんもわかるでしょ? 売り上げをないことにしたり、帳簿を改ざん……編集って言った方がいいかな?とにかくそういうことしたりしているでしょ?
もちろん国はそんなことも想定済みだから、タイムスタンプってのが必要だったりするんだけど、あれもお金かかるからあんまり普及していないようだし……だから国も付与期限を緩和したりして、中途半端な状態で実装しちゃっているよね。
「企業間受発注SNS」は、例えばLINEアプリのように会社と会社がつながることができるし、受発注のデータを取引先と共有するから、余計な入力・帳票のやりとりがなくなって事務作業が効率化するんだよね。ちなみにこれらを成立させている仕組みのことをEDI(電子データ交換)っていうんだけど、EDI取引は法律上問題がないってことが証明されているから安心して使っていいんだよ。
LINEやgoogleがあそこまで普及したのは、タダだったからでしょ? まずは普及させてユーザーが増えることに意味がある。そこから先にいろんなサービスを貸与していって、もしビジネスしたいんだったら、そこの部分でお金を儲ければいいだけだし。使い始めはタダでいいんだよ。じゃないと広がらない。
金持ちがますます儲かる世の中になって格差は開いてくるし、その一助を担っているのが俺たちなのかなって。
だから、ターゲットを変えたの。リアルにリーマンショックを経験した時に、中小企業がバタバタと倒産して、「こっちをなんとかしないとダメだ!」って気づいたのさ。だって世の中のほとんどが中小企業だし、中小企業が元気にならないと日本は元気にならないからね。
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